美顔器についての考察その1 「美顔器とは?」

美肌な女性

女性に人気の美顔器!

顔面のスキンケアをするものとして美顔器というものがある。

電気店にも多くの美顔器が並べられており、女性に買うようせがまれた男性はその高額さに息を飲むだろう。

電動髭剃りとは訳が違うのだ。

男性からしてみればなぜこんなに高額になるのかという疑問がわくが、女性でも美顔器というのは皮膚に当てればスキンケアになるくらいのイメージで実際のしくみや機序を詳しく知っている方は少ないのではないのだろうか?

今回は美顔器について調べてみようと思う。

美顔器のしくみ 基本的には振動を肌に伝える働き

商品によってレーザー機能がついていたり、イオン導入の機能がついているものがあるが、美顔器というのは基本的には肌に振動を与えて、マッサージをするものである。

一般社団法人日本ホームヘルス機器協会によると美顔器は以下のように説明されている。

「美顔器とは、“物理的な方法を用いて、用途に応じたフェイシャルケア(美顔)を行う機器”で、一般的に温冷熱・振動・電流・光などを利用して、主にお顔の皮膚を清潔にし、素肌を整え、美しい状態を維持するなど美容目的で使用されている機器を指しています。」とのことだ。

“美容目的で使用されている”ということはここでは何らかの効果・効能を保証しているわけではないようだ。

美顔器の効果・効能

日本ホームヘルス機器協会が厚生労働省医薬食品監視指導・麻薬対策課に提出し、各都道府県薬務主管課に報告されたものには美顔器の効果は以下のように定められている
家庭向け医療機器等適正広告・表示ガイド

・医療機器でない美顔器が標榜できる効果・効能はおおむね化粧品で認められている範囲
・事実であれば標榜できる効能の範囲は以下の通り

  • (汚れをおとすことにより) 皮膚を清浄にする。
  • 皮膚に水分、油分を補い保つ
  • (洗浄により) ニキビ、アセモを防ぐ
  • 皮膚の柔軟性を保つ
  • 肌を整える
  • 皮膚を保護する
  • 肌のキメを整える
  • 皮膚の乾燥を防ぐ
  • 皮膚をすこやかに保つ
  • 肌をやわらげる
  • 肌荒れを防ぐ
  • 肌にはりを与える
  • 肌をひきしめる
  • 肌にツヤを与える
  • 皮膚にうるおいを与える
  • 肌を滑らかにする。
  • さっぱり感、しっとり感

また、もし医療機器でない美顔器で以下の効果・効能を謳っていたら薬事法において不適切事例(効果は認められていない)になる。

  • しわの解消
  • 顔痩せ効果
  • 素肌の若返り効果
  • たるみの解消
  • 老化防止効果
  • ニキビの改善効果
  • シミ、そばかすを消す・薄くする効果
  • 美白効果・ホワイトニング効果
  • 医療機器の効果・効能
  • 温熱効果がで細胞の新陳代謝が活発になることなど身体の構造機能に影響を与える効果
  • 肌の細胞が生まれ変わろうとする力を高める効果
  • 肌の深部への作用
  • 細胞や代謝等の活性作用
  • 血行促進
  • メラニンを血管から排出する
  • 殺菌効果
  • 損傷部分が回復する効果

しかし大半の美顔器はそれ単体ではなく、美容液などと併用して使われるものなので美顔器の商品ページには美容液などの効果として上のものを謳っているものもある。

逆に美容液等と併用しなければマッサージ器と何も変わらないだろう。

血行促進効果を謳ってはいけないというのは少し意外だった。

細かく振動を与えられるとその部分が熱を持って血行促進してくれそう、というのは違和感なく受け入れられることだからだ。

また、代謝を促進してくれるなどの活性作用についても同様に謳ってはいけないというのも意外だった。

代謝というのは皮膚の振動によって促進されるものではないのだろうか?

この辺りは調べてみる必要がありそうだ。

逆に皮膚のうるおいを保つであったり、乾燥を防ぐというのは果たしてどうなのだろうか?

肌を振動させるだけで潤いが保たれるとは思えないのだが…

もし振動することによって肌の表面に潤いが補われるとしたら、機器自体は水分を供給するものではないので、皮膚の奥にある水分が浸み出てきたものなのであろうが、そうなると皮膚から水分を奪っているという形になりそうだが、どうだろう。

この効果についても後に具体的に検証してみよう。

美顔器は周波数によりその働きが変わってくる?

美顔器には周波数を変えることができるもの、自動で変化していくものもある。

周波数が何ギガヘルツだとか周波数を売りにしている美顔器があるが周波数が高いと何かいいことがあるのだろうか?

周波数というのは”1秒間に繰り返す波の数”のことであり、周波数が高くなればなるほど1秒間に肌に与える振動の数が多くなる。

とあるサイトではこの周波数によって以下のように効果が変わってくると書かれていた。

1メガヘルツ:肌の深いところまで振動が届くため、脂肪が厚い部分におすすめ
2メガヘルツ:真皮の奥まで振動が届くため、美容成分を肌の奥深くまで浸透させる効果が期待される
5メガヘルツ:振動の伝わりが肌の表面だけにとどまるので、マッサージ効果やクレンジング効果には良い

とあったが、これには少々疑問がある。

物理の授業でやったが、振動数と波長、波の速度には以下のような関係があった。

波の速度 = 振動数×波長

そして振幅については波のエネルギーなどには関係するが、振幅と振動数については関係することはなかったと思うのだが…

これについては検証が必要そうだ。

この他にイオン導入やレーザーの肌への有用性についても検証が必要になってくるだろう。

とにかく、美顔器については検証しなければならないことが多そうだ。

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楽天市場で一番人気な美顔器はツインエレナイザーという美顔器のようだ。

水素水についての考察 その8 「水素は体のどこまで行き届くのか」

水素水を飲んだ場合どこまで水素が行き届くのだろうか

ここまで水素豊富水自体の働きや販売業者が実際どのように謳っているのかについて調べてきた

そこで分かったことの一つは現在「水素水」として販売されているのは水素分子を水の中に溶かしたものがほとんどであるということであった。

それであれば、次に知りたいことは水の中に入った水素分子は実際に飲んだ時にどこまで身体に行き渡るのかということである。

私の予想ではせいぜい胃までという予想だが、どうだろう。

水素分子の速度ってどれくらいなの?

基本的な所から始めよう。

そもそも水素分子はどれくらいの速さで運動しているのだろうか?

言い換えれば1秒間にどれくらいの距離を進むのだろう?

それが分かれば一つの指標となるかもしれない。

さて、水素分子に始まり分子や原子の速度(ここでは平均速度のことを言う)を出すとなると、統計力学を引っ張り出してこなければならなくなる。

大学で理系の学部を出ている方はご存知かもしれないが、そうでない方にとっては理解するのに少々骨が折れるだろう。

以下では少し専門的な用語や解説が出てくるので、煩わしい方は飛ばしてここから読み始めると良いだろう。

統計力学によるところでは分子の平均速度は

V = √(8kT/πm) – (1)

k:ボルツマン定数 T:温度 π:円周率 m:分子一つ辺りの質量

と表される。

こちらの式の導出は熱力学と統計力学の知識を使う。

水素豊富水についての議論からそれてしまうため、ここでは導出を省略させていただく。

もし知りたいという方はこちらサイトが比較的分かりやすい。

第1部の「マクスウェルの速度分布」から「分子の速さと温度の関係」まで読めば導出過程が書かれている。

といっても理系の大学1年生程度の微積分の知識がないと理解するのは難しいだろう。

理解しようとする情熱のある方は大学1年生用の微積分から初めて、面倒だという方は読み飛ばしていただくのが良い。

ともあれ、(1)の式にボルツマン定数1.38x10^(-23)、円周率3.14、温度は冷蔵庫の温度5℃として絶対温度であらわすと278K、アボガドロ数を6.02×10^23とすると平均の速度は

V ~ 1714m/sec

およそ1714メートル毎秒となる。

つまり、水素分子は1秒間に1714メートルもの距離を移動するということだ。

これを時速に直すとおよそ6170km/hとなる。

新幹線でも300km/hということは新幹線の20倍の速度で水素分子は移動しているということになる。

では、水素水と書かれたボトルなりパウチなりのふたを開けて間髪開けずに水素分子を水と一緒にごくっとした瞬間から1秒後、水素分子はまっすぐ飛んで行って1.7km先の隣町までいっているのだろうか?

答えはもちろんNoである。

水素豊富水の中であれば水分子や水素分子と、胃や腸などの生体内であればリン脂質二重層と衝突するため、まっすぐ飛んではいかずあちらこちらに方向にその速度で跳ね返りながら運動していることになる。

そして次に問題になるのは果たしてリン脂質二重層などの生体膜を通過できるのか、また通過できるのだとしたらどれくらいの速度で通過できるのかということである。

まず、生体膜を透過できるかどうかについて論じてみよう。

食道や胃の生体膜はリン脂質二重層という外側に親水性を持つ部分と内側に親油性を持つ部分がある。

水素が水に溶けるかどうかは前のページ「水素水についての考察 その7 「水素は水に溶けるのか」」にて論じてきたことなので溶けることが分かっている。

次に親油性の部分についてだが、水素分子自体無極性分子であり、無極性分子というのは疎水性を持つ、すなわち親油性になる。

親油性の物質に親油性の物質は容易に入っていくことが出来る。

油の中に油を溶かすことと同じだからだ。

このことから胃などの生体膜を水素分子は透過できるといえる。

透過できると言えるが、果たして実際に透過するのだろうか?

というのもリン脂質二重層にも活性酸素が存在しするので、そこを水分子が通過している間に水素分子が活性酸素と反応し、水になってしまうこともあるためだ。

水に充填できる1.6ppmという割合を考えても水素の量は十分とは言えない。

1リットル(=1kg)の水素豊富水を飲んだところで1.6mgの水素しか取れないからだ。

1.6mgの水素中にはいくつの水素分子が含まれているのだろう、計算してみよう。

水素の分子量は2g/molだから1.6mgの水素は8*10^(-4)molということになる。

アボガドロ数を6.02×10^23とすると水素分子の個数は

8*10^(-4) × 6.02×10^23 = 48.16×10^19

ということで水素分子が1.6ppm溶けている1リットルの水の中には48.16×10^19個の水素分子があるということになる。

つまり、約5,000京個水素分子が入っているということだ。

活性酸素のwikipediaにある「活性酸素は1 日に細胞あたり約10 億個発生」を信じると人間の細胞は60kgの成人で37兆個という論文があるので、活性酸素は1日当たり、一人3.7×10^24個の活性酸素が発生することになる。

ということは1リットルの水素豊富水を飲んだ時には、体の320分1の活性酸素の1時間当たりの発生量と同じ量の水素分子を取り込めるということになる。

320分の1というのはどれくらいだろうか?

60kgの人の体積が0.07m*3とすると320分の1は219cm*3、220ml程となる。

口と胃と食道の表面から1cmくらいなら320分の1くらいの量になりそうだ。

まとめると、水素分子1.6ppmが混ざった水を飲んだ時は口から胃にかけての1cmの細胞に1時間で溜まる活性酸素と反応してくれることが期待されるのだ。

しかしこれはあくまで机上の計算と推測の域を出ておらず、実際は1cm以上の深さに水素分子が潜っていくこともあるかもしれない。

分子状水素医学生物学会理事長、日本医科大教授、太田成男氏によるとこの1.6ppmという量の「180分の1でも抗酸化効果を発揮することが分かっている」とのことだ。

ちなみに拡散速度としてはグレアムの法則というものもある。

「気体の拡散速度は、気体の分子量の平方根に反比例する」というものだ。

二つの気体の拡散速度を比べたいときなどに使われる。

気体1の速度をV1、分子量をM1、気体2の速度をV2、分子量をM2とすると

V1/V2 = (M2/M1)^(1/2)

と式に表される。

ここでは水素と何か比べたいので良く飲む水に溶けた気体、炭酸飲料に含まれる二酸化炭素で比べてみようと思う。

水素の分子量は2、二酸化炭素の分子量は44なので二酸化炭素の拡散速度を1としたとき水素の拡散速度V

V/1 = (44/2)^(1/2) ~ 4.7

となり、水素分子は二酸化炭素分子に比べて4.7倍の速度で拡散していくと言える。

もっとも、二酸化炭素の場合は炭酸イオンとして体内に入ってくるので生体膜の性質上、イオン化したものはリン脂質二重層の親油性の部分にはじかれてしまう。

体内に取り込まれるにはイオンチャネルと呼ばれる膜貫通タンパク質を通らなくてはならないため、水素に比べて拡散得度はより低いものになるだろう。

次ページ→ 水素水にまつわる議論 その1
←前ページ 水素水についての考察 その7 「水素は水に溶けるのか」


ウォーターサーバーで有名なクリクラからも水素水生成器が出ているようだ→クリクラの水素水生成器

水素水についての考察 その7 「水素は水に溶けるのか」

水素分子は水に溶けるのか

水素ってそもそも水に溶ける?

ネットで口コミを検索していると水素水は水に溶けないんじゃないかという書き込みを見る。

水素は少量なら水に溶けるという知識はあるのだが、果たしてどれくらいまで水素は水に溶けるのだろうか、調べてみようと思う。

そもそも「溶ける」って?

当たり前のように「塩が溶かす」とか、「水素が溶けない」と言っているがそもそも”溶ける”とはどういうことなのだろうか?

溶質がイオン化すれば(H+になれば)溶けるといえるのか、それとも単に水分子と混ざり合えば溶けると言えるのか。

子供に聞かれたときに詳しく答えられる人は実は少ないのではなかろうか。

ということでまずは「溶ける」という現象についてを調べる。

溶けるというのは即ち溶解するということだが、理化学辞典では「気体、液体、または個体物質がほかの気体、液体または個体物質と混合して、均一な相の混合物すなわち溶体を生ずる現象をいう」と書かれている。

この定義で大事な部分は「均一な」というところだろう。

均一、というのはミクロなレベルで見ても均一であることが必要だ。

水に石鹸を混ぜた時のようにコロイドになっていては溶解したとは言えないのだ。

また、溶媒が水のような極性分子だったときは極性があるかどうかが一つの判断材料になってくる。

極性とは分子内に存在する電気的な偏りのことだ。

化学で習った水分子の形を思い出してほしい。

水分子は酸素と水素からできている分子であるが、酸素の横についている2つの水素はまっすぐ伸びているのではなく、お互い104.5度という角度で開いている。

これが分子全体でみると電気的に偏った形になるのだ。

極性分子としては水分子のほかにアンモニア分子、塩化水素などがある。

より詳しく知りたい場合は↓の動画を参考にするとよいだろう。

この極性があると同じ極性分子である食塩の場合は↓のように塩素とナトリウムの原子が水分子との分子間力によりバラバラになり、水に「溶ける」のだ。

水と水素分子は混ざるのか

以上の事から水素分子が水に溶けるかどうかは自明になってくる。

水素分子は水素原子が二つで出来ているので180度で繋がっている。

このため、電気的な偏りはないため、水素分子は無極性分子だと言えるだろう。

つまり、極性分子の水分子と無極性分子の水素分子は溶けにくいということになる。

しかし完全に混ざらないというわけではなく、炭酸水のように二酸化炭素が水に少量溶けてイオン化した炭酸になるということはある。

水素分子の場合はイオン化して溶けるわけではなく、水分子の間に気体状態の水素分子が入り込んでいるという状態になる。

均一になっているのなら理化学辞典に載っている定義的にも溶けていると言える。

常温、常圧化では1.6ppmが水素が水に溶け込む限界と言われている。

ちなみにppmとはmg/Lのことであり、1.6ppmとは1リットル=1キログラムの水があれば1.6mgの水素が溶け込んでいるということである。

微量だが水素分子は溶けると言える。

水素水を取り扱っているページには1.6ppm以上の記載があるけど…

現在市販されている水素豊富水の商品には1.6ppm以上の水素が入っていると謳っているものがあるが、注意して見ると「充填時」という記載があるはずだ。

圧力が大きな条件下では水に溶ける水素の量はさらに増える。

これはヘンリーの法則として知られていることだ。

ヘンリーの法則
→「一定の温度において、一定量の溶媒に溶けることができる気体の物質量は、その気体の圧力に比例する」

1.6ppm以上の記載がされている商品はこの充填時、つまり高圧条件下で計測された数値であり、実際に私達が飲むときの溶けている水素の量は異なる。

ここは気を付けておかねばならない。

逆にいえば「充填時」という記載がない商品については含有量に疑問を持たなければならない。

私たちが高圧条件下でその商品を飲むのならまだしも、日常で飲むなら1.6ppm以上にはなりえないからである。

また、水素水サーバーには20000ppmなどという桁外れの数値を記載しているものもあるが、これにも給水口で図った数値だとか、水に何%の水素ガスを混入していることを指しているなどという注意書きがあるはずだ。

つまり、サーバーから出た瞬間、立ち上る泡と共に水素は一気に失われているのだ。

数十分時間をおけば1.6ppmか、それ以下になってしまうだろう。(もちろん、それについての注意書きもされているはず。)

つまり、記載通りの20000ppmの水素が入った水を飲みたければ給水口に口を付けて直飲みするのが一番なのである。

もちろん、口の中で咀嚼せず、一気の飲むことが重要だ。

飲んだ瞬間、口の隙間や鼻の穴からどんどん水素は逃げていっている。

なるべく体の中心部に水素を持っていきたいなら水素分子が水分子と一緒になっているうちに水を素早く飲み下すことが重要だ。

パウチやスティック型、アルミ缶に入っている水素豊富水の商品ページをいくつか見てみたが、1.6ppmより上回っているものはなかった。

問題は飲んだ水素がどこまで体に行き届くのかで…

水素分子が水の中に溶けてる事や溶けている量について調べてきたが、やはり重要なのは飲み込んだ水素が体のどこまで行き届くのか、ということだ。

全身の、それこそ頭の天辺から足の先っぽまで届くのか、胴体部分までなのか、口や食道、胃などの消化器官の深いところまでなのか、表面細胞くらいまでなのか、はたまた口の中までなのか。

1.6ppmという量から考えるとは頭の天辺から足の先っぽまで届くということは考えづらい。

それまでに消化液や消化器官の粘膜、血液などを経由するわけだからそれまでに水素分子は何かした反応しているはずだ。もし活性酸素と結びついて水なるのならば。

1.6ppmというごく少量で体の隅々まで行くというならば水素分子はニュートリノのように体の中でなんの反応もせず、ただ高速で細胞間、分子間をすり抜けていく物質ということになってしまうからだ。

個人的には水素分子が体内に取り込まれたとしても何らかの作用するのは口から胃の粘膜までだと思う。

しかし、論文には水素豊富水の消化器官以外の作用に関する研究論文がいくつか提出されていた。

次回は体に取り込まれた水素分子はどこまでいくのか、調べて考察してみたいと思う。

次の記事→ 水素水についての考察 その8 「水素は体のどこまで行き届くのか」
←前の記事 水素水についての考察 その6「現在業者はどのように謳っているか」


蛇口に取り付けるタイプの水素水サーバーもあるようだ。
これなら蛇口をひねれば水素水が出てくるので手間がかからないかもしれない。

水素水についての考察 その6「現在業者はどのように謳っているか」

水素水を販売している業者は現在水素水についてどのように謳っているのか

ここまでは論文など科学的なプロセスから水素豊富水の効果・効能についてを検証してきたが、現在水素豊富水、またはそれに準じた名前で販売している業者は水素豊富水または水素自体について実際どのように謳っているのか、様々な業者のwebサイトを見て検証してみたいと思う。

以下は複数社の水素豊富水の商品ページに書かれていたことをまとめて箇条書きにしたものだ。

水素豊富水(水素)について

・身体のあらゆる場所に浸透し速やかに到着する
・20種類以上の疾患や症状に対する効果効能が医学的な臨床試験により証明され、注目されている
・水素豊富水で洗顔すると、とっても気持ちいい
・悪玉活性酸素と水素が結びつくことで、無害な水に変化
・健康・美容に大注目
・水素は非常に高い還元力を持ち、健康や美容の不調を引き起こす、体にとって不要なものにアプローチする
・水や脂にもなじみやすいという特殊な性質を持っているので細胞の中へ容易に浸透しやすい
・水素には体の”サビ”と結びつき、水に帰る働きがあると言われている
・電気分解で水素だけを分離させ水に溶け込ませた水が水素水

商品自体

・イキイキとした毎日を過ごしていただく
・美容と健康のために
・ずーっとキレイでいたいあなたへ
・体の内側からキレイに
・疲労が抜けない、年齢による肌トラブルが気になる、脂肪が気になり始めたどんな年齢や生活習慣の悩みを持たれている方に最適

公式サイトに商品への口コミとして掲載しているもの

*以下は個人の使用感を謳っている物であり、効果・効能を保証している物ではない

・コンディション作りの重要なパートナー
・調理すると素材の味がひきたつ
・すっぴんに自身が持てるお肌に
・コーヒーや紅茶などを作るときに使うと深みのある味になる
・子供達にも元気と言われるようになった
・商品を使うようになってから肌のトラブルに悩んでいない
・最近お肌綺麗になったと聞かれた
・トイレの回数が増えて悩みの吹き出物も良くなりそう
・ちょっと飲んでみたらモヤモヤ気分がすっきり
・美容にぴったりの水素水

水素風呂

・いつまでも冷えない
・すっぴん美人
・お肌ツルツル
・夜ぐっすり、朝すっきり
・長い時間水素に触れているとすっきり

どの商品もイメージ的なものや抽象的なものが多く、世間が思う水素豊富水への効果・効能を謳っている物はなかった。

もしあったらすでに旧薬事法で行政指導されているか業務停止命令を下されているかしているからだろうが…

公式サイトで紹介されている実際に使った口コミではより具体的な物言いがされていた

それでも具体性には欠いていたが、薬事法は口コミにも適用されるのであまり過激な物言いは出来ないため、仕方ない、というか当然なのだろう。

こうして文字に起こしてみるともやもやとした印象だが、実施webサイトやパンフレットをもらって綺麗なイメージの写真と共に紹介されると健康・美容に効果がある!などと勘違いしてしまう方もいるのだろう。

私が調べたページではどの商品も具体的な物言いはしておらず、水素を逃がさないような設計をしているとか、水素の充填率、濃度が高い、濃度が持続する時間が長い、などという箇所の方が盛んにアピールされているように思えた。

これは水素豊富水を出して話題になった伊藤園から出ている「還元性水素水」についても言えることである。

すると、巷で話題になっているような水素豊富水に対しての「アンチエイジング」「ダイエット」「活性酸素除去」のイメージというのはどこからきているのだろうか。

やはりテレビやネットニュースからきている物が多いのだろうか。

まず、水素豊富水というものをどこで知ったのか調べてみると、芸能人の名前であったり、yahooのニュース、世界一受けたい授業という番組名とその回に出ていた教授の名前、テレビ通販、美容アドバイザーなど様々であった。

中でもyahooニュースでは「過熱する「水素水」ビジネス うっかりニセ科学にだまされないために」と銘打った記事が書かれており、これでは水素豊富水全てが”ニセ科学”だと判断されてしまわれかねない。

もちろん、こうなってしまっている現状には「癌に効く」、「アトピーが治る」などと謳っていた業者の所為もあるのだが、こういった物を見て、水素豊富水などインチキだと決めつけてしまっている人も大勢いると思われる。

しかし、「アンチエイジングに効く」「ダイエットに良い」と謳っている商品はないのだ。

そんな謳い文句がまかり通るほど、政府は怠惰ではない。

癌に効果があると謳っていた業者はしっかりと一部業務停止に追い込まれている。

繰り返しになるが、世間が思う水素豊富水への効果・効能を謳っている物はない。

だが、気を付けてほしいのは口コミだ。

商品の公式ページには使用者の口コミを載せているものも多いのだが、そこでは旧薬事法的にきわどいものが多い。

上で紹介したものの中にも肌の調子が改善されたかのような口コミがあるが、その他にも乾燥肌や鼻炎対策に期待している、(学生時代の友達と合って)昔と変わらないって言ってもらえる、(毎日ジョギングをしていて)なんでそんなに元気なんだと言われる、1年間飲み続けてハリと潤いが全然違うなどというものもあった。

口コミを提供している側としては本当のことを言っているつもりなのだろうが、それを見て、乾燥肌に効果があるんだ!とか、やっぱりアンチエイジングに効果があるんだ!と勘違いする人が出てくることが容易に想像できる。

しかし、冷静に見ればその口コミは必ずしも水素豊富水のことについて語っているのではなく、たまたまその商品を使っている時期に誰か親しい人から言われたことだったり、水素豊富水を使っていなくても言われる可能性があることだったり、ただ、違うだけで改善されたとは言っていないものだったりするのだ。

商品を紹介しているページの口コミの隅っこには「*ただし、個人の使用感であり、効果・効能を保証するものではない」という記載も良く見られる。

薬事法を意識してのことだが、やはり勘違いが多く起こるのもこの個所だと思われる。

当たり前のことだが、何か商品を買うときは商品知識や冷静に物事を判断する力があると有利だ。

水素豊富水についても同様で、販売業者はネットで騒がれているような水素豊富水の効果・効能を謳っているところはない。が、商品ページの口コミでそれを”仄めかしている”ことがある。

その口コミを拡大、飛躍して解釈し、水素豊富水をあたかも「不老の水」「万能水」「奇跡の水」などとしないことが大切なのだ。

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アルミ缶に入った水素豊富水というものもある。たしかにアルミが水素を抜けにくくするというのならパウチじゃなく、缶でも良いはずだ。

水素水についての考察 その5「現在国ではどのように取り扱われているか」

水素水は現在国でどのように取り扱いされているのか

私がここで気になったのは水素豊富水が国ではどのように取り扱われているのかだ。

現在、藤原紀香さんがブログで大きく取り上げたお蔭もあってか、日本で水素豊富水についての話題が大きくなりつつある。

水素豊富水自体について、ネット上ではそれよりも前から話題になっており、検索すればそれに関連したページがいくつも出てきていたが、そのころに比べかなり知名度を上げ、SNSでも話題に上がることが多くなった。

そろそろ国の方で何らがの動きがあるかもしれない。

そこで現在国やそれに準ずる機関が「水素水」についてどのように取り扱っているのか、調べてみた。

厚生労働省では既存添加物として安全性が認められている

こういったことはまずは厚生労働省からだ。

厚生労働省のwebページにおいて水素水は食品添加物の項目で出てくる。

つまり、食品として使われることについては国から安全性が認められているのだ。

水素は既存添加物番号192として登録され、5回に渡る「安全性評価に関する調査研究」を通過している。

現在は現在は、既存添加物168番である。

このことは厚生労働所のwebページ「既存添加物名簿収載品目リスト」にて確認できるだろう。

確かに168番目に「水素」と載っている。

ちなみに「O2」酸素も「O3」オゾンも載っている。

国民生活センター

国民生活センターでは「水素水」と謳われるものについての苦情が既に多く入っているようで2つの商品の検査をしたページもあった。
活性酸素の一種を抑制する水をつくるとうたった装置-飲用による効果を表したものではありません-

以下でいう「ヒドロキシラジカル」とは「•OH」(・は不対電子)と表され、活性酸素の一種だ。

国民生活センターが報告した、この還元水素水生成器に関する「ヒドロキシラジカルを消去する能力等を調べ」については水素研究に係る研究室でも紹介され、ネット上で話題になったようだ。

結果としては事業者の言う方法でヒドロキシラジカル消去率を検証した結果、一つは広告通りの数値が出て、もう一方は広告の数値には達していなかったという結果が出たようだった。

また、ヒドロキシラジカル消去率は、ヒドロキシラジカルの発生量を多くすると低くなる傾向も見られ、そうなると広告の数値には及ばなったということになる。

つまり、広告に数値を載せる際に実験したヒドロキシラジカルの発生量によって消去率を操作できるということだ。

一番消去率の高い割合を狙って実験し、数値を出すことだってできるのだ。

このことから国民生活センターは広告の数値を真に受けるようなことはしないようにという注意喚起をしている。

これだけ見ると景品表示法・薬事法等に反しているんじゃないかと思うが、検査した商品自体は「水の中のヒドロキシラジカルを抑制する」と謳っており、「人体に対する効果・効能を表すものではない」という旨も記載されていたため、即アウトという訳ではなかったようだ。

その上で国民生活センターは以下のように結論付けている。

“テスト対象銘柄の広告に記載されている「ヒドロキシラジカル抑制率」は、飲用による効果を表したものではありません。人体への効果と関連付けて考えないようにしましょう”

現在水素法豊富水の商品ページや広告ページには「美容」や「健康」という字が踊っているが、決して水素豊富水に含まれる活性水素なるものが活性酸素を中和して身体を健康にしてくれるという効果効能を謳っているわけではないというは念頭に置かねばならないだろう。

そういった効果・効能があるがどうかはまだ様々な実験、研究のプロセスを辿る必要があるのだ。

さらに国民生活センターの報告では以下のような記述も繰り返し出てくる

“現在のところ、食品や飲料のヒドロキシラジカルを消去する能力の公的な評価方法や表示方法に関する基準はありません”

水素豊富水の効果・効能がはっきりしない原因にはこういった、「確かめる基準がない」ことも一つあるようだ。

日本国の政府関連ページでは以上のようだ。

もし他にも関連するページがあれば逐次このページで紹介する。

余談だが、国民生活センターのpdfには以下のような記載がある。

“体内で発生した活性酸素は、生体防御や生体反応に機能する一方で、動脈硬化や心筋梗塞、ガンのほかにも老化や多くの生活習慣病に関わっているともいわれています”

活性酸素が人体でどのような影響をもたらすかについて、国民生活センターからこのような一定の見解が出ていることは注目だ。

この記述はDR. MARK PERCIVALという方の”Antioxidants”(抗酸化剤)という題の論文に基づいているようだ。興味ある方は読んでみると良いだろう。

[論文]Antioxidants BY DR. MARK PERCIVAL

国民生活センターは、この論文の3ページ目、中ほどの”TABLE III: CONDITIONS ASSOCIATED WITH OXIDATIVE DAMAGE”という項目で語られている内容から例の記述を引用したのだろう。

確かに酸化障害に関係した状態の表においてアテローム性動脈硬化症、癌、肺機能障害、白内障、関節炎、炎症性疾患、糖尿病、腎臓疾患血液透析、多発性硬化症、膵炎、炎症性腸疾患及び大腸炎、パーキンソン病、薬物反応、皮膚障害、老化等と書かれている。

活性酸素に対しての数々の言われはこの論文のこの項目からきているのだろうか。

→次ページ 水素水についての考察 その6「現在業者はどのように謳っているか」
←前ページ 水素水についての考察 その4 「海外では水素豊富水はどう紹介されているか」


水素豊富水が美味しいかどうかなら個人差なため、美味しいかどうかを確かめようという心境なら損した気分にはならないかもしれない。
国に立派に既存添加物として認められているのだから
【水素たっぷりのおいしい水】

水素水についての考察 その4 「海外では水素豊富水はどう紹介されているか」

水素水=アルカリイオン水?

前のページで電気分解した陰極側の水を水素豊富水と呼ぶのであれば昔流行った「アルカリイオン水」と変わらないんじゃないかと思い調べてみるとすぐに出てきた。

以前までアルカリイオン水と呼ばれていたが水素に注目が集まったため、現在は水素水と名乗るようになったと出てきた。

なーんだ、アルカリイオン水と水素豊富水は同じものなのかぁ…なんだかなぁ…という感じである。

うーん、じゃあ水素豊富水が体に良いというのは何だったのだろう?

なんでアルカリイオン水だったときはそれが騒がれなかったのろう?

ということで九州大学の教授さんは所謂抗酸化作用のある水素豊富水とはどの状態のことを言っているのか、改めて調べてみるとこんな面白いページがあった。

山形大学理学部の教授をされている方のwebページだが、「◆電解水情報の読み方◆」の項目にて科学的な立場から電解還元水について述べられている。

科学的な見地のしっかりとした定義を知りたい方はご覧になることをお勧めする。

このページでは原子状水素、活性水素について以下のように紹介されている。

“水素分子生成の前にできる原子状水素は電極の金属原子と結合した状態で存在するというのが電気化学分野では常識となっています。”

“活性水素仮説を言い出した九州大の白畑教授は,活性水素(原子状水素)は白金微粒子(電解のときに電極の表面がはがれてできる)にくっついた状態で存在すると主張しています。”

つまり活性水素というのは水分子の中で単独に存在している訳ではなく、白金の粒子が存在してこそありうる状態のようだ。

ということは水分子の中に原子状水素、活性水素が溶けるという触れ込みをしているところは本来の定義から外れていることになるのだ。

ここで私に浮かんだ疑問は白金でなくてはならないのか、水素発生装置にあるような酸化還元反応があったマグネシウムでも同じことが言えるのかという新しい疑問は湧いてくる。

それが言えないのであれば水素発生装置のスティックも存在自体が本来の意味とは異なったものになってしまう。

まぁ、国やそれに準ずる機関で「水素水」とは何かという定義がなされない状況ではその言葉が独り歩きしても仕方がないとは思うが…

定義がなされない現状ではかつてマイナスイオン水だったものが水素豊富水を謳われていてもそれは水素豊富水となってしまうのだ。

水素水は海外ではどう紹介されているか

この章では海外(英語圏)ではどのように水素豊富水が紹介されているかについて紹介しようと思う。

水素豊富水(hydrogen rich water)で検索すると様々なページがヒットする。

海外でも水素豊富水というのは名があるようだ。

実際に水素豊富水がどのように紹介されているか見てみると、日本よりすごい熱狂ぶりがうかがえる。

海外では薬事法や景品表示法のようなものが緩いのか、水素豊富水に関しての論文を引用してかなり大胆な触れ込みで水素豊富水が紹介されているようだ。

こちらのwebサイトで以下のように水素豊富水の効果が紹介されている。

ピッツバーグの教授にインタビューしているような形式のページである

*以下は海外のサイトで紹介されている内容であり、どのようなものが水素豊富水と定義しているかについても言及しておらず、かつ論文へのリンクも書かれていなかったので信憑性は高くない
情報の受け入れには慎重になるべきだろう
また、論文で発表はされているものの、国やそれに準ずる機関が水素豊富水がヒトへの以下のような効果、効能を持つことを保証しているわけではないことを断っておこう。

“ピッツバーグ大の教授によりメタボリックシンドロームの危険にある患者20名に8週間の間約2リットルの水素豊富水を一日に飲ませたところ、39%の患者に血中の抗酸化酵素の割合増加が見られ、8%の患者にHDLコレステロール(動脈硬化を防ぐ作用がある)の増加がみられ、13%の患者に総コレステロール値の低下、改善が見られ、メタボリックシンドロームへの危険性を有意に低下させた。”

“日本の研究では36人の2型糖尿病か耐糖能異常の患者を対象にした研究がある。何人かの患者に8週間の間1リットル弱の水素豊富水を、残りに普通の水を一日に飲ませた所、普通の水を飲んだ人たちには有意な変化は見られなかったが、水素豊富水を飲んだ人たちには糖代謝の改善が見られたと同時に水素豊富水の消費が悪玉コレステロールと尿の酸化ストレスマーカーの有意な減少と関連付けられた”

“それに加えて水素豊富水はアテローム性動脈硬化症へのリスク低下、ストレス誘発による学習と記憶の低下の予防、パーキンソン病進行を遅くする、軽い大腸炎の予防、アレルギー反応の減少、腎毒性の低下を助けてくれるかもしれない”

このようにかなり大胆な内容が語られているのである。

さらに驚くべきは似たような内容を別のwebサイトでは医者をしている方が執筆しているものもあることだ。

繰り返し断りを入れておくが、これらの内容が国で保障されているわけではない。

厚生労働省からの認可何もない状況の現在の日本では水素豊富水は「ただの水」という位置づけである。

現に癌に効果があるとして水素豊富水を販売していた業者は販売停止に追い込まれている。

他の海外のwebページでも程度の差はあれ、水素豊富水について肯定的であった。

しかし、海外でも懐疑的な人は多いようだ。

こちらのスレッドでは自分の母親が水素豊富水を購入したが、自分は間違っていると思う、どうやって説得すればいいのかというような内容の投稿がされている。

それに対して集まっている投稿もH3O2とはなんなのか、どうやって生成されているのかについての議論がされたり、そもそも怪しいんじゃないかという意見が多い。

やはり、水に対して高いお金を出すという行為には疑問を感じるようだ。

米amazonでも水素発生装置の棒というのは販売され、それなりに売れているようだ。

The Original Dr. Hayashi Hydrogen Rich Water Stick

注目してほしいのはレビューである。

星5つのレビューが45%と最多だが、星2つと1つの数も少し多い。

星5のレビューには「it works for me」(私には効果あった)、便器の臭気がかなり減った、夜頻尿で起きることから解放されたなどがあり、星2、1のレビューには効果なかった、phが変わらなかった、もっと安く買えた等があった

ここは高評価が多く、低評価のレビューはこの水素発生装置事態にがダメだったというレビューがほとんどだった。

私が見たところ、水素水を紹介しているサイトの熱度は日本よりも高く、実際に使ってみた方の評価はまずまず。

実際に使わず興味のある人は懐疑的、もしくは水素豊富水とはなんなのか、なぜそんなものがあるのかについて知りたいようだ。

→次章水素水についての考察 その5「現在国ではどのように取り扱われているか」
←前章水素水についての考察 その3 「実際に飲んでみた口コミ」


これだったら分かりやすいウォーターサーバーの方が後腐れもないかも?

水素水についての考察 その3 「実際に飲んでみた口コミ」

水素水を実際に飲んでみた口コミ

この章では管理人が実際に水素豊富水を飲んだ時の口コミを紹介する。

なぜ今回この題材を取り上げたかというと私自身水素豊富水を飲んだことがあるからだ。

その時は「ドクター水素水」というものを使っていた。

スティック状の水素発生器を水筒の中に入れて水で満たし、時間が経ったら飲むという感じである。

結論から言うと飲んでいる間の変化としては尿の匂いが少なくなり、口内炎をしなくなったという変化が見られた。

もちろん、これは私個人の水素豊富水を飲んでいた期間の体調の変化であり、これが水素豊富水のお蔭かどうかというのは分からない。

口内炎に関しては前ページで紹介した論文の中でもマウスの実験で歯周に影響がみられたというものがあったのでもしかしたら…という気がするが…

ただし、これは2か月程度飲み続けて徐々に見られた変化である。

最初の飲み始めは全くと言って変化が見られなかった。

そこまで即効性のあるものではないということだろう。

もっとも、飲んですぐ効果が見られたのなら医薬品に指定されているか、簡単に市場に流通しないようにするはずであるから当然のことなのだが。

管理人が実際に使ってみた時の体調の変化はこんなところである。

今考えてみると、単純に水を飲むという習慣が出来たのは良いことだったと思う。

お金を出して水素発生装置なるものを手に入れてなかったら自分は毎日水を2lほど飲むという習慣は無かった。

水をある程度の量を飲むことが健康に良いというのは良く聞かれることだ。

水素豊富水を飲用を辞めてからはやはり水を飲むという習慣は無くなってしまった。(その後、ウォーターサーバーをレンタルしたときはその習慣が戻ったが)

そう考えると尿の匂いが少なくなったというのは単に水を多く飲んでいたお蔭かもしれないが、それも水素豊富水を飲んでいた=水を飲む習慣があったため、と考えても良いだろう。

また、この手の明確なエビデンスがなく、効果があるのかないのか良く分からない商品について思うことだが、使うと決めた時はプラセボ効果に全力で乗っかるべきなのだ。

プラセボ効果とはプラシーボ効果、偽薬効果とも言われているが、要するに「思い込みの効果」である。

プラセボ効果で検索すると出てくるサイトには以下のような研究も載っている

“北里大学のグループが、健康な人108人にプラシーボを投与したところ、そのうち18人(14.3%)の人に肝機能異常がでた”

と、プラセボ効果というのは侮れない。

逆にいえばなんだか胡散臭い、効果がないんじゃないかと思う方はこういった商品は買わない方が良いのだ。

家族や友人など誰かに贈るときもその人が前々から試してみたい、とか期待できる等言っている状態でなければ贈ったとしても有難迷惑になってしまう可能性が高い。

絶対に効果ないだろうと思っている方に関しては逆のプラセボ効果すら働く可能性があるのだ。

決して水素豊富水やそういったキワドイ商品がインチキだというつもりはないが、使うと決めた時の心構えとしてはそうあるべきだと私は思う。

私が使ってみたのはスティック状の水素発生装置だったが、口コミはこんなところだ。

余談だが、水素発生装置について私も最初は懐疑的だった。

まず、本当に水素を発生させているのか、そこから疑いを持ってかかっていた。

確かに水素発生装置なる物を水に入れて時間を経つとペットボトルに入れた時はペットボトルが膨らみ、キャップを開けたらプシュ、という音がした。

また、水筒の中に入れた時はワンタッチ開閉式の蓋を開けた時にポンと勢いよく蓋が開いた。

即ち何らかの気体が容器の中で発生していたということが言える。

では、発生した気体は果たして水素なのか。

それを確かめるために昔やった理科の実験よろしく蓋を開けるときに近くにライターの火を近づけた状態にしてみた。

結果はボフッという音がして火の手が上がった。

小規模な爆発だったと言える。

即ち酸素と水素が結合するときの水素爆発が起こったと言える。

即ち水素発生装置は水素を発生させていたのだ。

一先ずこれで水素はしっかりと発生していると言える。

しかし問題は容器を開けた時に水素が逃げているということだ。

水素自体は常温常圧の環境では水に溶ける量はわずかだ。

折角水素を発生させたところで蓋を開けた段階で逃げてしまっては意味がない。

水素が入った水だと思ってたものがただの水道水になっていた、なんていうことに起こりうるということだ。

(こういうことがあるからインチキだと言われたりしてしまう)

果たして自分の飲んだ水は水素豊富水だったのか…スティック状の水素発生装置ではそれが分からない。

水中の水素量を計る装置があればそれが可視化されて分かりやすいのだが、そんなものは一般のご家庭にはなかった。

最近では水素サーバーというものある。

サーバーという形をとっている物の多くはサーバー内で水の電気分解を行い、陰極側の水を出すという仕組みのようだ。

ん?これってアルカリイオン水とか、マイナスイオン水とかと呼ばれていたものと同じではないか?

電気分解された水を飲むって…

そう思って調べてみるとどうやらほとんど同じものらしい。

水の電気分解で陰極側の水を水素豊富水と言っているなら同じものである。

スティック型のように中にマグネシウムなどが入っていて水との反応の際に出る水素が水に混ざっているから水素豊富水と言ってる場合等はその限りではないが。

ますます疑問が湧いてくるが、次章でこの辺りの事を調べていこうと思う。

→次ページ 水素水についての考察 その4 「海外では水素豊富水はどう紹介されているか」
←前ページ 水素水についての考察 その2 「どのような論文があるのか」


水素水だけでなくオゾン水も作れるサーバーがあった。オゾン水は10秒間の洗浄で黄色ブドウ球菌やノロウィルスを殺菌できるほどの殺菌力があるとして認知されている。水素豊富水だけでは物足りないという方にはいいかもしれない。



水素水についての考察 その2 「どのような論文があるのか」

水素水についての論文

この章では水素水についての論文に触れていこうと思う。

ある程度の数の論文を見ることによって水素水が体内でどのような働きをするのかを垣間見ることができるだろう。

概要については医学用語が大量に出てきて訳しても一般には良く分からないことが多いので表題のみを紹介する。

気になる方は独自に読んでみると良いだろう。

原題:Hydrogen-Rich Saline Promotes the Recovery of Renal Function after Ischemia/Reperfusion Injury in Rats via Anti-apoptosis and Anti-inflammation.
「水素豊富食塩水が虚血再灌流傷害のあったラットで抗アポトーシス、抗炎症作用を経て腎臓の回復を促進した」

原題:Hydrogen-rich water improves neurological functional recovery in experimental autoimmune encephalomyelitis mice.
「水素豊富水が実験的自己免疫性脳脊髄炎のマウスの神経機能修復を改善させた」

原題:Hydrogen-rich water ameliorates bronchopulmonary dysplasia (BPD) in newborn rats.
「水素豊富水が新生ラットの気管支肺異形成症を改善させた」

原題:Hydrogen-rich water attenuates brain damage and inflammation after traumatic brain injury in rats.
「水素豊富水が外傷性の脳傷害を負ったラットの脳へのダメージと炎症を弱めた」

原題:Drinking Hydrogen-Rich Water Has Additive Effects on Non-Surgical Periodontal Treatment of Improving Periodontitis: A Pilot Study.
「水素豊富水を飲むことは歯周炎の外科手術でない歯周治療に付加効果がある」(予備研究)

原題:Hydrogen-rich water protects against acetaminophen-induced hepatotoxicity in mice.
「水素豊富水はラットにおいてアセトアミノフェンによる肝毒性から保護する」

原題:Hydrogen-rich water protects against ischemic brain injury in rats by regulating calcium buffering proteins.
「水素豊富水はラットにおいてカルシウムを規制し、たんぱく質をバッファすることにより虚血性の脳障害から保護する」

原題:Effects of hydrogen-rich water on aging periodontal tissues in rats.
「ラットの老齢歯周細胞においての水素豊富水への影響」
→概要の最後には「水素豊富水を飲むことは酸化による歯周ダメージへのアンチエイジング効果を持つことを目的とされたが、健康的なラットにおいての炎症反応へは効果は無かった」

原題:Effect of hydrogen-rich water on acute peritonitis of rat models.
「ラットモデルの急性腹膜炎への水素豊富水への効果」
→3つのモデルで水素豊富水が急性腹膜炎に対して効果的な保護効果を持っているという同じ結果が示された

原題:Hydrogen-rich water delays postharvest ripening and senescence of kiwifruit.
「水素豊富水は収穫後のキウイの老化と熟れを遅らせた」

原題:Colloidal platinum in hydrogen-rich water exhibits radical-scavenging activity and improves blood fluidity.
「水素豊富水中の白金コロイドがラジカル消去活性と、血流の改善を示した」

このようなところだ。

他にも水素豊富水に関しての論文は数々あったが、やはりマウスを研究対象にしたものが多かった。

ヒトでの臨床実験の論文はまだ少ないように感じる。

水素水の研究自体はまだマウスでの研究が主のようだ。

さらに気になったのは研究して効果があったとされた部位である。

歯周や腹部など、消化器官に対する報告が多かった

前の記事で書いたように水素水になにかしらの効果があったとしても体の隅々まで届くという訳ではなく、消化器官までなんじゃないのかという推測が少し裏付けられたように思われる。

もちろん、消化器官以外を取り扱った論文もあったのでまだ、分からない。

以上、様々な症状に対してマウスで一定の効果があったという報告が上がっているが、だからといって人でも効果があるとは言えないだろう。

そのため現在でも水素水は明確にこのような効果があるとは言えないのだし、逆に効果が全くないとも断言できない。

その状態で市場に大量に流通されるため、混乱が起こるのだろう。

まとめると、論文を読んでみるに人への水素水の効果に関しては「まだ分からない」とするのが適切だろう。

これからさらに多くの研究が行われ、その働きは明らかになっていくと思われる。

その時に水素水の真価が問われるのだろう。

次記事→水素水についての考察 その3 「実際に飲んでみた口コミ」

←前記事「水素水についての考察 その1 「定義と理由」」


水素濃度20,000ppmというサーバーがあるようだ。ここまでいくと火気のある場所で飲むことは控えた方が良いだろう。



水素水についての考察 その1 「定義と理由」

話題沸騰の水素水

最近何かと話題になっている「水素水」。
抗酸化作用があって老化に効果がある、様々な病気の原因となる活性酸素を中和してくれる、胡散臭い、似非科学だと議論は絶えない。
なにかしら効果があるよう思われるが、医薬品認定など公的機関から認定されていない物はこのように議論の的になる。
効果については臨床試験で様々な論文が出されており、この病気では効果があった、なかったなど賛否両論であり、一概に「全く効果がなく、似非科学だ!」と言えない状況がさらに世論を混乱させているのだろう。
しかも最近は売れると見込んだ企業が続々と販売に乗り出してきているので議論の輪は更に広がっていくのだろう。
当ブログでは管理人独自の視点でこの水素水についてを切り込んでいこうと思う。

そもそも水素水って何?

あちこちで騒がれているが、そもそも水素水とは何なのかについてをここで紹介しておこう。
既に既知の方は読み飛ばしていただいて構わない。

一般の方に聞くと「水素が沢山入っている水の事でしょ?」となるだろう。

wikipediaにはこう載っている
水素水(すいそすい)は、水素ガスを溶解させた水であり、無味、無臭、無色である。 工業用の水素水は超純水を元に生成され、炭酸水やオゾン水と同様に半導体や液晶の洗浄に用いられる。 その他、飲料としても販売されているが、明確な定義は存在せずメーカー自称である。

定義はメーカー自称なのか…(困惑)

確かに国で水素水とはこういう水のことです、と定義しているものはないようだ。

定義にはその他にもこのような定義があるようだ。

・分子状水素を含む水を水素水という。水素水の濃度について、動物モデルに対しては、飽和の5%[80μg/L(0.08ppm)]10%[160μg/L(0.16ppm)]でも効果を示す時があることが示されているが、人に対する研究では過飽和または飽和に近い濃度の水素水が主に用いられている。(一般社団法人日本分子状水素医学生物学会(分子状水素医学シンポジウム))
→シンポジウムのHPにはマイナス水素イオン、プラズマ水素、活性水素、水素吸蔵サンゴ、 水素吸蔵ゼオライト、ペットボトルに入った水素水とは全く関係ないと断言
・水を電気分解したときに発生した水素が陰極表面に付着したものを「活性水素」(九州大学教授)

ちなみに水素水を英語で訳したときは「hydrogen water」となるが、これについては英語版wikiもなく、定義を検索してもぴったりと当てはまるものがない。

どうやら「水素水」という言葉は日本独自のもので、本来は医学的に「水素豊富水」というようだ。

以後、水素水の事は水素豊富水という。

これを英語の「hydrogen rich water」で調べてみたがこちらについても明確な定義は出てこなかった。

世界中で水素水の明確な定義というのはないのだろう。

となれば冒頭の「水素が沢山入っている水の事でしょ?」という認識は合っているということになる。

水素豊富水という考えは最近出てきたばかりのものなので定義がないのは仕方がないものなのかもしれないが、定義がないということは議論を混乱させる要因の一因になっているのではないかと思うのだが…

とにかく、販売されているものに関しては企業がこれは「水素水です」といえばそれがまかり通ってしまう現状のようだ

原子状水素?活性水素?還元水素水?電解水素水?

水素豊富水には様々な呼び名があり、それも混乱を引き起こす原因になっているようだ。

原子上水素とは通常(私たちがいる普段の気圧などの状態)の水素分子の状態H2ではなく、単原子の状態であるHの状態であることをいう。

その状態は不安定であり、他の原子と結合しやすい状態であることから「活性がある」として、活性水素と名付けられた。

また還元水、電解水等の呼び名もあるが、これは学校の実験で出てきた内容だ。

忘れた方は以下の動画をかいつまんで見てみると良いだろう。(水から気体が出てくるところとマッチをかざすところ、線香を中へ入れるところだけ見れば分かる。)

水に電極を差して電気を通すとプラス極から酸素が、マイナス極から水素が出てくるという結果になったはずだ。

その時のプラス極側の液体を電解酸性水、マイナス側を電解還元水と言った。

つまり、還元水素水とは電気分解によって還元され出来た水素が含まれた水の事を言う。

電解水素水についても同じ意味だ。

まとめると

原子状水素=活性水素
還元水素水=電解水素水

であり、上は水素原子の事を言っており、下はその水素原子が入った水の事を差しているのである。

活性酸素と結合してくれる?

水素豊富水とペアになって出てくるのがこの「活性酸素」だ。

活性酸素はこれまでテレビの健康番組や他の健康グッツでも山ほど紹介されており、健康を気にする人にとっては忌み嫌われる存在だ。

余剰な活性酸素は体の細胞と、無理矢理結合し、細胞の組成を壊してしまうから良くないというのだ。

そもそも水素豊富水が人気になったのは中に含まれる活性水素が活性酸素と結びつき、無害な水になってくれるという触れ込みからである。

では、水素豊富水を飲めば体の老化を止めることが出来るのだろうか。

活性酸素が体の老化を引き起こしたり、その他さまざまな病気の一因になるという事が正しいならその活性酸素を水にしてくれる活性水素は確かに効果があるのだろう。

実際、活性水素が活性酸素と結合する、活性酸素が体に害をなすということは九州大学の教授が真剣に研究をされていることなので大いに可能性があるということだ。

明確に体内でどのように働くのか、どのくらい活性酸素と結びついているのかに関しては研究の段階であり、はっきりとした研究結果、臨床試験結果が出ていないようなので水素豊富水は効果があると断言することは出来ないのが現状ではあるが。

しかし問題は活性酸素を中和してくれる場所である。

水として飲むとせいぜい行き届いて消化器官の口から直腸までだ。

いや、直腸まで届くのかどうかもあやしい。

水に解けた水素というのはとても不安定ですぐに抜けてしまうため届いても小腸くらいまでなのではなかろうか。

つまり、活性酸素を取り除いてくれる範囲はせいぜい口内から小腸内のみで、体の隅々までなんていうのは到底無理な話だと思う。

この辺りは専門に研究してないので推測でしか話すことが出来ないが、水素豊富水に関する論文を読めばどこまで効果が見込めるのかが見えてくるだろう。

次の章からは水素豊富水に関する論文を調べてみようと思う。

次章→水素水についての考察 その2 「どのような論文があるのか」


水素濃度を正確に測定できる測定器というものも販売されているようだ。
水素の濃度が不安ならこういった機器を買ってチェックするのも良いだろう