水素水についての考察 その4 「海外では水素豊富水はどう紹介されているか」

水素水=アルカリイオン水?

前のページで電気分解した陰極側の水を水素豊富水と呼ぶのであれば昔流行った「アルカリイオン水」と変わらないんじゃないかと思い調べてみるとすぐに出てきた。

以前までアルカリイオン水と呼ばれていたが水素に注目が集まったため、現在は水素水と名乗るようになったと出てきた。

なーんだ、アルカリイオン水と水素豊富水は同じものなのかぁ…なんだかなぁ…という感じである。

うーん、じゃあ水素豊富水が体に良いというのは何だったのだろう?

なんでアルカリイオン水だったときはそれが騒がれなかったのろう?

ということで九州大学の教授さんは所謂抗酸化作用のある水素豊富水とはどの状態のことを言っているのか、改めて調べてみるとこんな面白いページがあった。

山形大学理学部の教授をされている方のwebページだが、「◆電解水情報の読み方◆」の項目にて科学的な立場から電解還元水について述べられている。

科学的な見地のしっかりとした定義を知りたい方はご覧になることをお勧めする。

このページでは原子状水素、活性水素について以下のように紹介されている。

“水素分子生成の前にできる原子状水素は電極の金属原子と結合した状態で存在するというのが電気化学分野では常識となっています。”

“活性水素仮説を言い出した九州大の白畑教授は,活性水素(原子状水素)は白金微粒子(電解のときに電極の表面がはがれてできる)にくっついた状態で存在すると主張しています。”

つまり活性水素というのは水分子の中で単独に存在している訳ではなく、白金の粒子が存在してこそありうる状態のようだ。

ということは水分子の中に原子状水素、活性水素が溶けるという触れ込みをしているところは本来の定義から外れていることになるのだ。

ここで私に浮かんだ疑問は白金でなくてはならないのか、水素発生装置にあるような酸化還元反応があったマグネシウムでも同じことが言えるのかという新しい疑問は湧いてくる。

それが言えないのであれば水素発生装置のスティックも存在自体が本来の意味とは異なったものになってしまう。

まぁ、国やそれに準ずる機関で「水素水」とは何かという定義がなされない状況ではその言葉が独り歩きしても仕方がないとは思うが…

定義がなされない現状ではかつてマイナスイオン水だったものが水素豊富水を謳われていてもそれは水素豊富水となってしまうのだ。

水素水は海外ではどう紹介されているか

この章では海外(英語圏)ではどのように水素豊富水が紹介されているかについて紹介しようと思う。

水素豊富水(hydrogen rich water)で検索すると様々なページがヒットする。

海外でも水素豊富水というのは名があるようだ。

実際に水素豊富水がどのように紹介されているか見てみると、日本よりすごい熱狂ぶりがうかがえる。

海外では薬事法や景品表示法のようなものが緩いのか、水素豊富水に関しての論文を引用してかなり大胆な触れ込みで水素豊富水が紹介されているようだ。

こちらのwebサイトで以下のように水素豊富水の効果が紹介されている。

ピッツバーグの教授にインタビューしているような形式のページである

*以下は海外のサイトで紹介されている内容であり、どのようなものが水素豊富水と定義しているかについても言及しておらず、かつ論文へのリンクも書かれていなかったので信憑性は高くない
情報の受け入れには慎重になるべきだろう
また、論文で発表はされているものの、国やそれに準ずる機関が水素豊富水がヒトへの以下のような効果、効能を持つことを保証しているわけではないことを断っておこう。

“ピッツバーグ大の教授によりメタボリックシンドロームの危険にある患者20名に8週間の間約2リットルの水素豊富水を一日に飲ませたところ、39%の患者に血中の抗酸化酵素の割合増加が見られ、8%の患者にHDLコレステロール(動脈硬化を防ぐ作用がある)の増加がみられ、13%の患者に総コレステロール値の低下、改善が見られ、メタボリックシンドロームへの危険性を有意に低下させた。”

“日本の研究では36人の2型糖尿病か耐糖能異常の患者を対象にした研究がある。何人かの患者に8週間の間1リットル弱の水素豊富水を、残りに普通の水を一日に飲ませた所、普通の水を飲んだ人たちには有意な変化は見られなかったが、水素豊富水を飲んだ人たちには糖代謝の改善が見られたと同時に水素豊富水の消費が悪玉コレステロールと尿の酸化ストレスマーカーの有意な減少と関連付けられた”

“それに加えて水素豊富水はアテローム性動脈硬化症へのリスク低下、ストレス誘発による学習と記憶の低下の予防、パーキンソン病進行を遅くする、軽い大腸炎の予防、アレルギー反応の減少、腎毒性の低下を助けてくれるかもしれない”

このようにかなり大胆な内容が語られているのである。

さらに驚くべきは似たような内容を別のwebサイトでは医者をしている方が執筆しているものもあることだ。

繰り返し断りを入れておくが、これらの内容が国で保障されているわけではない。

厚生労働省からの認可何もない状況の現在の日本では水素豊富水は「ただの水」という位置づけである。

現に癌に効果があるとして水素豊富水を販売していた業者は販売停止に追い込まれている。

他の海外のwebページでも程度の差はあれ、水素豊富水について肯定的であった。

しかし、海外でも懐疑的な人は多いようだ。

こちらのスレッドでは自分の母親が水素豊富水を購入したが、自分は間違っていると思う、どうやって説得すればいいのかというような内容の投稿がされている。

それに対して集まっている投稿もH3O2とはなんなのか、どうやって生成されているのかについての議論がされたり、そもそも怪しいんじゃないかという意見が多い。

やはり、水に対して高いお金を出すという行為には疑問を感じるようだ。

米amazonでも水素発生装置の棒というのは販売され、それなりに売れているようだ。

The Original Dr. Hayashi Hydrogen Rich Water Stick

注目してほしいのはレビューである。

星5つのレビューが45%と最多だが、星2つと1つの数も少し多い。

星5のレビューには「it works for me」(私には効果あった)、便器の臭気がかなり減った、夜頻尿で起きることから解放されたなどがあり、星2、1のレビューには効果なかった、phが変わらなかった、もっと安く買えた等があった

ここは高評価が多く、低評価のレビューはこの水素発生装置事態にがダメだったというレビューがほとんどだった。

私が見たところ、水素水を紹介しているサイトの熱度は日本よりも高く、実際に使ってみた方の評価はまずまず。

実際に使わず興味のある人は懐疑的、もしくは水素豊富水とはなんなのか、なぜそんなものがあるのかについて知りたいようだ。

→次章水素水についての考察 その5「現在国ではどのように取り扱われているか」
←前章水素水についての考察 その3 「実際に飲んでみた口コミ」


これだったら分かりやすいウォーターサーバーの方が後腐れもないかも?

水素水についての考察 その3 「実際に飲んでみた口コミ」

水素水を実際に飲んでみた口コミ

この章では管理人が実際に水素豊富水を飲んだ時の口コミを紹介する。

なぜ今回この題材を取り上げたかというと私自身水素豊富水を飲んだことがあるからだ。

その時は「ドクター水素水」というものを使っていた。

スティック状の水素発生器を水筒の中に入れて水で満たし、時間が経ったら飲むという感じである。

結論から言うと飲んでいる間の変化としては尿の匂いが少なくなり、口内炎をしなくなったという変化が見られた。

もちろん、これは私個人の水素豊富水を飲んでいた期間の体調の変化であり、これが水素豊富水のお蔭かどうかというのは分からない。

口内炎に関しては前ページで紹介した論文の中でもマウスの実験で歯周に影響がみられたというものがあったのでもしかしたら…という気がするが…

ただし、これは2か月程度飲み続けて徐々に見られた変化である。

最初の飲み始めは全くと言って変化が見られなかった。

そこまで即効性のあるものではないということだろう。

もっとも、飲んですぐ効果が見られたのなら医薬品に指定されているか、簡単に市場に流通しないようにするはずであるから当然のことなのだが。

管理人が実際に使ってみた時の体調の変化はこんなところである。

今考えてみると、単純に水を飲むという習慣が出来たのは良いことだったと思う。

お金を出して水素発生装置なるものを手に入れてなかったら自分は毎日水を2lほど飲むという習慣は無かった。

水をある程度の量を飲むことが健康に良いというのは良く聞かれることだ。

水素豊富水を飲用を辞めてからはやはり水を飲むという習慣は無くなってしまった。(その後、ウォーターサーバーをレンタルしたときはその習慣が戻ったが)

そう考えると尿の匂いが少なくなったというのは単に水を多く飲んでいたお蔭かもしれないが、それも水素豊富水を飲んでいた=水を飲む習慣があったため、と考えても良いだろう。

また、この手の明確なエビデンスがなく、効果があるのかないのか良く分からない商品について思うことだが、使うと決めた時はプラセボ効果に全力で乗っかるべきなのだ。

プラセボ効果とはプラシーボ効果、偽薬効果とも言われているが、要するに「思い込みの効果」である。

プラセボ効果で検索すると出てくるサイトには以下のような研究も載っている

“北里大学のグループが、健康な人108人にプラシーボを投与したところ、そのうち18人(14.3%)の人に肝機能異常がでた”

と、プラセボ効果というのは侮れない。

逆にいえばなんだか胡散臭い、効果がないんじゃないかと思う方はこういった商品は買わない方が良いのだ。

家族や友人など誰かに贈るときもその人が前々から試してみたい、とか期待できる等言っている状態でなければ贈ったとしても有難迷惑になってしまう可能性が高い。

絶対に効果ないだろうと思っている方に関しては逆のプラセボ効果すら働く可能性があるのだ。

決して水素豊富水やそういったキワドイ商品がインチキだというつもりはないが、使うと決めた時の心構えとしてはそうあるべきだと私は思う。

私が使ってみたのはスティック状の水素発生装置だったが、口コミはこんなところだ。

余談だが、水素発生装置について私も最初は懐疑的だった。

まず、本当に水素を発生させているのか、そこから疑いを持ってかかっていた。

確かに水素発生装置なる物を水に入れて時間を経つとペットボトルに入れた時はペットボトルが膨らみ、キャップを開けたらプシュ、という音がした。

また、水筒の中に入れた時はワンタッチ開閉式の蓋を開けた時にポンと勢いよく蓋が開いた。

即ち何らかの気体が容器の中で発生していたということが言える。

では、発生した気体は果たして水素なのか。

それを確かめるために昔やった理科の実験よろしく蓋を開けるときに近くにライターの火を近づけた状態にしてみた。

結果はボフッという音がして火の手が上がった。

小規模な爆発だったと言える。

即ち酸素と水素が結合するときの水素爆発が起こったと言える。

即ち水素発生装置は水素を発生させていたのだ。

一先ずこれで水素はしっかりと発生していると言える。

しかし問題は容器を開けた時に水素が逃げているということだ。

水素自体は常温常圧の環境では水に溶ける量はわずかだ。

折角水素を発生させたところで蓋を開けた段階で逃げてしまっては意味がない。

水素が入った水だと思ってたものがただの水道水になっていた、なんていうことに起こりうるということだ。

(こういうことがあるからインチキだと言われたりしてしまう)

果たして自分の飲んだ水は水素豊富水だったのか…スティック状の水素発生装置ではそれが分からない。

水中の水素量を計る装置があればそれが可視化されて分かりやすいのだが、そんなものは一般のご家庭にはなかった。

最近では水素サーバーというものある。

サーバーという形をとっている物の多くはサーバー内で水の電気分解を行い、陰極側の水を出すという仕組みのようだ。

ん?これってアルカリイオン水とか、マイナスイオン水とかと呼ばれていたものと同じではないか?

電気分解された水を飲むって…

そう思って調べてみるとどうやらほとんど同じものらしい。

水の電気分解で陰極側の水を水素豊富水と言っているなら同じものである。

スティック型のように中にマグネシウムなどが入っていて水との反応の際に出る水素が水に混ざっているから水素豊富水と言ってる場合等はその限りではないが。

ますます疑問が湧いてくるが、次章でこの辺りの事を調べていこうと思う。

→次ページ 水素水についての考察 その4 「海外では水素豊富水はどう紹介されているか」
←前ページ 水素水についての考察 その2 「どのような論文があるのか」


水素水だけでなくオゾン水も作れるサーバーがあった。オゾン水は10秒間の洗浄で黄色ブドウ球菌やノロウィルスを殺菌できるほどの殺菌力があるとして認知されている。水素豊富水だけでは物足りないという方にはいいかもしれない。



水素水についての考察 その2 「どのような論文があるのか」

水素水についての論文

この章では水素水についての論文に触れていこうと思う。

ある程度の数の論文を見ることによって水素水が体内でどのような働きをするのかを垣間見ることができるだろう。

概要については医学用語が大量に出てきて訳しても一般には良く分からないことが多いので表題のみを紹介する。

気になる方は独自に読んでみると良いだろう。

原題:Hydrogen-Rich Saline Promotes the Recovery of Renal Function after Ischemia/Reperfusion Injury in Rats via Anti-apoptosis and Anti-inflammation.
「水素豊富食塩水が虚血再灌流傷害のあったラットで抗アポトーシス、抗炎症作用を経て腎臓の回復を促進した」

原題:Hydrogen-rich water improves neurological functional recovery in experimental autoimmune encephalomyelitis mice.
「水素豊富水が実験的自己免疫性脳脊髄炎のマウスの神経機能修復を改善させた」

原題:Hydrogen-rich water ameliorates bronchopulmonary dysplasia (BPD) in newborn rats.
「水素豊富水が新生ラットの気管支肺異形成症を改善させた」

原題:Hydrogen-rich water attenuates brain damage and inflammation after traumatic brain injury in rats.
「水素豊富水が外傷性の脳傷害を負ったラットの脳へのダメージと炎症を弱めた」

原題:Drinking Hydrogen-Rich Water Has Additive Effects on Non-Surgical Periodontal Treatment of Improving Periodontitis: A Pilot Study.
「水素豊富水を飲むことは歯周炎の外科手術でない歯周治療に付加効果がある」(予備研究)

原題:Hydrogen-rich water protects against acetaminophen-induced hepatotoxicity in mice.
「水素豊富水はラットにおいてアセトアミノフェンによる肝毒性から保護する」

原題:Hydrogen-rich water protects against ischemic brain injury in rats by regulating calcium buffering proteins.
「水素豊富水はラットにおいてカルシウムを規制し、たんぱく質をバッファすることにより虚血性の脳障害から保護する」

原題:Effects of hydrogen-rich water on aging periodontal tissues in rats.
「ラットの老齢歯周細胞においての水素豊富水への影響」
→概要の最後には「水素豊富水を飲むことは酸化による歯周ダメージへのアンチエイジング効果を持つことを目的とされたが、健康的なラットにおいての炎症反応へは効果は無かった」

原題:Effect of hydrogen-rich water on acute peritonitis of rat models.
「ラットモデルの急性腹膜炎への水素豊富水への効果」
→3つのモデルで水素豊富水が急性腹膜炎に対して効果的な保護効果を持っているという同じ結果が示された

原題:Hydrogen-rich water delays postharvest ripening and senescence of kiwifruit.
「水素豊富水は収穫後のキウイの老化と熟れを遅らせた」

原題:Colloidal platinum in hydrogen-rich water exhibits radical-scavenging activity and improves blood fluidity.
「水素豊富水中の白金コロイドがラジカル消去活性と、血流の改善を示した」

このようなところだ。

他にも水素豊富水に関しての論文は数々あったが、やはりマウスを研究対象にしたものが多かった。

ヒトでの臨床実験の論文はまだ少ないように感じる。

水素水の研究自体はまだマウスでの研究が主のようだ。

さらに気になったのは研究して効果があったとされた部位である。

歯周や腹部など、消化器官に対する報告が多かった

前の記事で書いたように水素水になにかしらの効果があったとしても体の隅々まで届くという訳ではなく、消化器官までなんじゃないのかという推測が少し裏付けられたように思われる。

もちろん、消化器官以外を取り扱った論文もあったのでまだ、分からない。

以上、様々な症状に対してマウスで一定の効果があったという報告が上がっているが、だからといって人でも効果があるとは言えないだろう。

そのため現在でも水素水は明確にこのような効果があるとは言えないのだし、逆に効果が全くないとも断言できない。

その状態で市場に大量に流通されるため、混乱が起こるのだろう。

まとめると、論文を読んでみるに人への水素水の効果に関しては「まだ分からない」とするのが適切だろう。

これからさらに多くの研究が行われ、その働きは明らかになっていくと思われる。

その時に水素水の真価が問われるのだろう。

次記事→水素水についての考察 その3 「実際に飲んでみた口コミ」

←前記事「水素水についての考察 その1 「定義と理由」」


水素濃度20,000ppmというサーバーがあるようだ。ここまでいくと火気のある場所で飲むことは控えた方が良いだろう。



水素水についての考察 その1 「定義と理由」

話題沸騰の水素水

最近何かと話題になっている「水素水」。
抗酸化作用があって老化に効果がある、様々な病気の原因となる活性酸素を中和してくれる、胡散臭い、似非科学だと議論は絶えない。
なにかしら効果があるよう思われるが、医薬品認定など公的機関から認定されていない物はこのように議論の的になる。
効果については臨床試験で様々な論文が出されており、この病気では効果があった、なかったなど賛否両論であり、一概に「全く効果がなく、似非科学だ!」と言えない状況がさらに世論を混乱させているのだろう。
しかも最近は売れると見込んだ企業が続々と販売に乗り出してきているので議論の輪は更に広がっていくのだろう。
当ブログでは管理人独自の視点でこの水素水についてを切り込んでいこうと思う。

そもそも水素水って何?

あちこちで騒がれているが、そもそも水素水とは何なのかについてをここで紹介しておこう。
既に既知の方は読み飛ばしていただいて構わない。

一般の方に聞くと「水素が沢山入っている水の事でしょ?」となるだろう。

wikipediaにはこう載っている
水素水(すいそすい)は、水素ガスを溶解させた水であり、無味、無臭、無色である。 工業用の水素水は超純水を元に生成され、炭酸水やオゾン水と同様に半導体や液晶の洗浄に用いられる。 その他、飲料としても販売されているが、明確な定義は存在せずメーカー自称である。

定義はメーカー自称なのか…(困惑)

確かに国で水素水とはこういう水のことです、と定義しているものはないようだ。

定義にはその他にもこのような定義があるようだ。

・分子状水素を含む水を水素水という。水素水の濃度について、動物モデルに対しては、飽和の5%[80μg/L(0.08ppm)]10%[160μg/L(0.16ppm)]でも効果を示す時があることが示されているが、人に対する研究では過飽和または飽和に近い濃度の水素水が主に用いられている。(一般社団法人日本分子状水素医学生物学会(分子状水素医学シンポジウム))
→シンポジウムのHPにはマイナス水素イオン、プラズマ水素、活性水素、水素吸蔵サンゴ、 水素吸蔵ゼオライト、ペットボトルに入った水素水とは全く関係ないと断言
・水を電気分解したときに発生した水素が陰極表面に付着したものを「活性水素」(九州大学教授)

ちなみに水素水を英語で訳したときは「hydrogen water」となるが、これについては英語版wikiもなく、定義を検索してもぴったりと当てはまるものがない。

どうやら「水素水」という言葉は日本独自のもので、本来は医学的に「水素豊富水」というようだ。

以後、水素水の事は水素豊富水という。

これを英語の「hydrogen rich water」で調べてみたがこちらについても明確な定義は出てこなかった。

世界中で水素水の明確な定義というのはないのだろう。

となれば冒頭の「水素が沢山入っている水の事でしょ?」という認識は合っているということになる。

水素豊富水という考えは最近出てきたばかりのものなので定義がないのは仕方がないものなのかもしれないが、定義がないということは議論を混乱させる要因の一因になっているのではないかと思うのだが…

とにかく、販売されているものに関しては企業がこれは「水素水です」といえばそれがまかり通ってしまう現状のようだ

原子状水素?活性水素?還元水素水?電解水素水?

水素豊富水には様々な呼び名があり、それも混乱を引き起こす原因になっているようだ。

原子上水素とは通常(私たちがいる普段の気圧などの状態)の水素分子の状態H2ではなく、単原子の状態であるHの状態であることをいう。

その状態は不安定であり、他の原子と結合しやすい状態であることから「活性がある」として、活性水素と名付けられた。

また還元水、電解水等の呼び名もあるが、これは学校の実験で出てきた内容だ。

忘れた方は以下の動画をかいつまんで見てみると良いだろう。(水から気体が出てくるところとマッチをかざすところ、線香を中へ入れるところだけ見れば分かる。)

水に電極を差して電気を通すとプラス極から酸素が、マイナス極から水素が出てくるという結果になったはずだ。

その時のプラス極側の液体を電解酸性水、マイナス側を電解還元水と言った。

つまり、還元水素水とは電気分解によって還元され出来た水素が含まれた水の事を言う。

電解水素水についても同じ意味だ。

まとめると

原子状水素=活性水素
還元水素水=電解水素水

であり、上は水素原子の事を言っており、下はその水素原子が入った水の事を差しているのである。

活性酸素と結合してくれる?

水素豊富水とペアになって出てくるのがこの「活性酸素」だ。

活性酸素はこれまでテレビの健康番組や他の健康グッツでも山ほど紹介されており、健康を気にする人にとっては忌み嫌われる存在だ。

余剰な活性酸素は体の細胞と、無理矢理結合し、細胞の組成を壊してしまうから良くないというのだ。

そもそも水素豊富水が人気になったのは中に含まれる活性水素が活性酸素と結びつき、無害な水になってくれるという触れ込みからである。

では、水素豊富水を飲めば体の老化を止めることが出来るのだろうか。

活性酸素が体の老化を引き起こしたり、その他さまざまな病気の一因になるという事が正しいならその活性酸素を水にしてくれる活性水素は確かに効果があるのだろう。

実際、活性水素が活性酸素と結合する、活性酸素が体に害をなすということは九州大学の教授が真剣に研究をされていることなので大いに可能性があるということだ。

明確に体内でどのように働くのか、どのくらい活性酸素と結びついているのかに関しては研究の段階であり、はっきりとした研究結果、臨床試験結果が出ていないようなので水素豊富水は効果があると断言することは出来ないのが現状ではあるが。

しかし問題は活性酸素を中和してくれる場所である。

水として飲むとせいぜい行き届いて消化器官の口から直腸までだ。

いや、直腸まで届くのかどうかもあやしい。

水に解けた水素というのはとても不安定ですぐに抜けてしまうため届いても小腸くらいまでなのではなかろうか。

つまり、活性酸素を取り除いてくれる範囲はせいぜい口内から小腸内のみで、体の隅々までなんていうのは到底無理な話だと思う。

この辺りは専門に研究してないので推測でしか話すことが出来ないが、水素豊富水に関する論文を読めばどこまで効果が見込めるのかが見えてくるだろう。

次の章からは水素豊富水に関する論文を調べてみようと思う。

次章→水素水についての考察 その2 「どのような論文があるのか」


水素濃度を正確に測定できる測定器というものも販売されているようだ。
水素の濃度が不安ならこういった機器を買ってチェックするのも良いだろう